にて、WordPress 4.7.3で修正されるよ〜という情報があったわけですが、実際にはどうなったのでしょうか。
- WordPress 4.7.3 セキュリティ・メンテナンスリリース (WordPress.org 日本語版)
をみても、原文にも書かれてません。
ならばとコードをチェックしてみました。
wp-include/functions.php
2316行〜2334行 ( wp_check_filetype_and_ext 関数内)
の部分ですね。
そして今回変更があったのは、 2322〜2333行でした。
変更前
If ($real_mime !== $type) {
$type = ext = false;
}
}
finfo_open でアップロードされたファイルのコンテンツをチェックした上でのMIMEタイプ($real_mime)と、アップロードされたファイルの拡張子に割り当てられたMIMEタイプ($type)とが一致しなければ、セキュリティを理由のブロックしていました。
変更後
if ( $real_mime && ( $real_mime !== $type ) && ( 0 === strpos( $real_mime, 'application' ) ) ) {
$allowed = get_allowed_mime_types();
if ( ! in_array( $real_mime, $allowed ) ) {
$type = $ext = false;
}
}
- finfo_open でアップロードされたファイルの中身をチェックし、MIMEタイプデータ($real_mime)がある。
- 「1」のMIMEタイプ($real_mime)とアップロードされたファイルの拡張子に割り当てられたMIMEタイプ($type)と一致しない
- 「1」のMIMEタイプ($real_mime)データが「application」から始まる場合
- 「1」のMIMEタイプ($real_mime)が、WordPress のMIMEタイプ($allowed)に登録されていない
この4つの条件を「すべて」満たす場合のみ、セキュリティを理由にブロックする。
と変更されていますね。
つまり変更後は、このMIMEチェックがかなり限定されてますね。
つまり変更後は、このMIMEチェックがかなり限定されてますね。
- アップロードしたファイルの中身と拡張子が一致しない場合、中身チェックのMIMEが application の時のみ、WordPressに登録されたMIMEかどうかチェックする
具体例
テキストデータ(sample.txt)の拡張子だけ pdfに変更(sample.pdf)し、これをアップロードしてみました。
- finfo_open でのMIMEタイプは「text/plain」($real_mime)
- アップロードファイルの拡張子に割り当てられたMIMEタイプは「application/pdf」($type)
となります。このケースでは、変更後にはアップロードできちゃいます。
なぜなら、「3」の条件に当てはまらないから(finfo_open でチェックしたMIMEタイプ が application で始まってないから)。
もちろん、今回紹介したチェックは finfo_open を使ったチャックの部分であり、それ以前に、WordPressに登録されたMIMEの拡張子以外はアップロードできないようチェックがあります。
なので、sample.jpeg2002 とか適当な拡張子にしてもアップロードはできませぬ。
まぁただ、 sample.png を sample.txt にしてもアップロードできちゃいますけどね、、、このあたりは WordPress 4.7.1以前に戻ったよ〜って感じでしょうね。
2017年3月7日 @kimipooh
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