MAMP 6.3 から PHP 8.0 をサポートするようになりました。
ローカル環境として、いくつかのツールを併用しており、MAMPはその一つです。
MAMP上の WordPress は最近とても動作が遅くなってきました。そのため、パフォーマンスを改善するための PHPキャッシュをつかいたいと思うようになったので、設定したメモを備忘録として残しておきます。
準備と条件
次のことを前提としています。
- macOS であること(検証したOSは macOS 10.15.7)
- MAMP 6.3がインストールされていること
- MAMP上にWordPressをインストールして動く状態(管理ダッシュボードにログインえきる)
MAMP無料版では、PHPバージョンの選択は2つまでです。
したがって、
- /Applications/MAMP/bin/php
にある PHPフォルダのうち、2つ以外は別フォルダへ移動しておいてください。そうすることで、選択したい PHPバージョンにできます。たとえば、php8.0.0と php5.6.40 だけのフォルダを残せば、下図のようにその2つのバージョンを選択できるようになります。
STEP 1. PHPキャッシュ APCu モジュールを有効化する
MAMPのデフォルトでは、 APCu モジュールは有効になっていません。
これを有効化するには、 php.ini の変更が必要です。MAMP上では、php.ini はバージョンごとに別フォルダで用意されています。MAMPの php 8.0.0 の場合、
- /Applications/MAMP/bin/php/php8.0.0/conf/php.ini
になります。
このファイルにある
- ;extension=apcu.so
の先頭のコメントを外してください。
- extension=apcu.so
そして、MAMPのサービスを終了して、再度起動しなおします。
ターミナルアプリより
- /Applications/MAMP/bin/php/php8.0.0/bin/php -m
を入力してEnterすることで、PHPで利用できるモジュール一覧が出てきます。
その中に apcu が存在すれば、APCu モジュールが有効になっているということになります。
STEP 2. WordPress で有効化
*注意:下記で紹介する WP-FFPC プラグイン 1.11.2 (2021年3月5日時点)は、そのままでは PHP 8.0.0 では動作しません。
を参考に、プラグインソースの変更が必要です。変更しなければ PHP 8.0ではサイトがエラーでアクセスできなくなります。したがって事前にFTP接続などサイトのWordPressファイルを直接いじることができるようにしておくのがよいです。
MAMPのようなローカル環境ならサイトエラーが出てから、上記リンク先を参考にプラグインのソース・ファイルを後から修正することで対応は可能です。
しかし本番環境では、
- https://wordpress.org/plugins/wp-ffpc/
より WP-FFPCプラグインをダウンロードし、FTP経由でプラグインをインストールし、問題の箇所を修正するのがよいでしょう。
また一時的な措置としては構いませんが、プラグインが更新されたときに変更した部分が上書きされて、サイトがエラーでとまってしまうリスクがあります。したがって、PHP 8.0で利用する場合には、本番用では対応するまで使わないほうがよいでしょう。
プラグインを有効化できたら、設定 > WP-FFPCより、APCu を選択して保存すれば有効になります。
ローカル環境だとそれでいいですが、本番環境だとキャッシュの期限を調整するとよいと思います。
2021年3月5日 @kimipooh
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