【備忘録】WP-CLIと BackWPUPプラグインを利用した WordPress の自動バックアップ＆自動アップデート

WordPerssの wp-cron.php によるアップデートは

1. 「いつ」実施されるかわからない
2. バックアップをとってから、やってほしい

という要望を満たすことが出来ません。

ので、もしサーバーで WP-CLI、BackWPUPプラグイン、そして cronが利用できるなら、コマンドベースのバックアップもオススメですよ！

以下は備忘録を兼ねて、一例として書いておきます。

流れ

予め作成していたファイルより WordPressの情報を読み取り、それらに対して下記の作業を順次行っていく。つまり複数の WordPress，WordPressの言語にも対応。

1. BackWPUPプラグインのジョブを実行し、ファイル・フォルダとデータベースのバックアップをとる
2. WordPressのプラグインのうち、更新可能なものを更新する
3. WordPressのシステムのアップデートを試み、成功したらDBのアップデートも行う

また、以上の作業ログについては標準出力とエラー出力を、日ごとにファイルわけして保存します。

利用するスクリプトは sh

cshが使えたらもうちょい簡単なのですけど、 sh しか使えないサーバーもあります。
ので sh でいきます。

前提条件

説明のために、下記の状況だとします。

WordPressのサイト

1. http://example.com （英語版 WordPress）
      インストールフォルダ：/home/◯◯/△△/example.com
   　BackWPUPのジョブID：1
      BackWPUPによる保存先：/home/××/backup/example.com
2. http://hoge.example.com （日本語版 WordPress）
      インストールフォルダ：/home/◯◯/□□/hoge.example.com
      BackWPUPのジョブID：2
      BackWPUPによる保存先：/home/××/backup/hoge.example.com

※BackWPUPのジョブIDは、ジョブ編集画面を表示中に URLを見てください。

※BackWPUPによる保存先フォルダは、/home/××/backup/FQDN とします。

バックアップスクリプトが、BackWPUPによるジョブを起動する前に、本当にバックアップ先があるかどうかチェックするためです。

ログ保存先

• /home/××/backup/logs

これ以下に、20160908.log のように年月日.log ごとにログを追記します。

環境設定ファイルの用意

/home/◯◯/bin/wp-targets.dat というファイルを作成したとします。


※ # が含まれる行は無視されます。

# 

#  [backup folder name]:[backwpup job ID]:[WordPress folder]

# 

example.com:1:en:/home/◯◯/△△/example.com/

hoge.example.com:2:ja:/home/◯◯/□□/hoge.example.com/

のように保存。

WP-CLIのファイルパス

• /usr/local/bin/wp

と仮定。

WordPress の自動バックアップ＆自動アップデートスクリプト

• /home/◯◯/bin/wp-update.sh

とすると、

• https://github.com/kimipooh/wp-update.sh

がサンプルプログラムになります。

※WP-CLIは /usr/local/bin/wp と決め打ちしています。
/usr/bin/wp の場合には、$WP_CLI以外に、
awk  '{print "/usr/local/bin/wp plugin update "$1}'
の２箇所の /usr/local/bin/wp も変更しておいてください。

※WP-CLIは WordPress新バージョン対応など頻繁にアップデートします。

wp cli update 
にて自動アップデートできますので、毎日 cronに登録しておくとよいと思います。

これをサーバーに入れて、cron で毎日実行させれば

毎日 WP-CLIを介して、BackWPUPによるバックアップ、プラグイン更新、システム更新をしてくれます。

ちょっと複雑かもしれませんけど、全自動はなかなか楽ですよ〜。

2016年9月8日 @kimipooh