2025年11月1日土曜日

WordCamp Kansai 2025 コントリビューターデイ(1日目)に参加して #wckansai2025 #WordPress #WordCamp

今回は WordCamp Japan 2021 以降、久しぶりに実行委員(広報)として参加しました。
前回の参加者として体験した様子は下記の通り。

    今回も、コントリビューターデイとセッションデイの2日参加しています。
    本ブログはそのうち1日目になる、コントリビューターデイに関する備忘録をまとめてました。この日の WordCamp Kansai 2025 としてのツイートのほとんどを担当してました。#wckansai2025 で X上で検索すると会場の様子がいろいろ出てくると思います!


     最後にとった記念撮影!

    会場




    最近、Kansai WordPress Meetup の大阪会場となっている「グラングリーン大阪北館3F Blooming Camp by さくらインターネット」さんでした。筆者は今年、3月と9月に参加。7テーブル用意されていて、いずれも満席状態の大盛況!

    コントリビューターの7チーム



    今回は7テーブルが用意されていました。
    日本の WordCamp では初めて Photo テーブルが用意されました。それぞれのテーブルリードは、事前に WordCamp Kansai 2025 のサイトで4回にわけて紹介されています。

    Polyglots & Documentation(翻訳)チームに参加




    まずテーブルリードより翻訳についての注意事項や参考情報の紹介がありました。
    基本的には、「翻訳スタイルガイド」および「用語集」を参考にすることになります。
    その2つを印刷して参加者に配布がありました!
    昔は機械翻訳や AIをつかうことは非推奨でしたが、現在はそのまま掲載せずに用語やスタイルガイドを確認するようなルールに変わってきているとのこと。今回、生成AIは、どのようなニュアンスで翻訳するのが一般的なのか、そうした提案をいくつか理由付きでしてきてくれるのが便利ですね!


     スケジュール説明

    下記は WordCamp Kansai 2024 のときに紹介されたツール類です。

    • 日本語翻訳向け WPGP Tools の設定
      • 日本語への翻訳の場合には、インストールだけではだめで、実際に翻訳できる画面までいって、Translating WordPress タイトルの右側にある「WPGPT Settings」を開いて、3つの設定をしておく必要があるということ。実際に使ってみるとかなり便利だということがわかりました。
    • 強制翻訳アップデート(WordPress プラグイン)
      • この詳細については開発者である  Mayo Moriyama 氏が翻訳チームにいたので、聞くことができました。承認されていない場合でも、強制的に未承認の翻訳を適用させて反映されるプラグイン。これで 90 %を超えていない翻訳のものでも自前の WordPress に反映させることができるので翻訳が捗りそう。
    さて翻訳をしていくわけですが、せっかく生成AI がこれだけ一般的に使われてきた今、生成AIをうまく使って翻訳したいと思いました。そこで Google Gemini の Gem を作成して翻訳をトライしてみました!

    Google Gemini で WordPress プラグイン翻訳専用の Gemを作ってみよう!


    Gemini にアクセスして、「Gem を表示」します。
    そして、Gem を作成を選択。


    下記のように説明とカスタム指示を追加します。


    説明
    WordPress の翻訳をブロックごとにしていきます。そのどのように翻訳したらよいのか、ガイドラインや用語集を参考に提案する。

    カスタム指示
    #翻訳ガイドライン
    https://ja.wordpress.org/team/handbook/translation/translation-style-guide/

    #翻訳用語集
    https://translate.wordpress.org/locale/ja/default/glossary/

    #翻訳するプラグインURL
    {URL}

    #翻訳をしているURL
    {Translate URL}

    これぐらいにして保存。

    Gemの利用方法





    まずは作成した Gemをクリックしてチャットを作成
    最初に翻訳するプラグインのURLと実際に翻訳しているところのURLをいれて、提示してほしい翻訳の英文をいれます。

    #翻訳するプラグインURL
    https://ja.wordpress.org/plugins/google-apps-login/

    #翻訳をしているURL
    https://translate.wordpress.org/projects/wp-plugins/google-apps-login/stable/ja/default

    A Service Account will be required for the following extensions, and they need the permission scopes listed:

    そうすると、下記のような提案とその理由が出てきます。
    かなり荒削りのプロンプトを使った Gem ですので、そうしたことができるよ!ぐらいに思っておいてください。



    同じプラグイン翻訳の場合には、英文を次々といれていくことでそのまま提案してくれます。

    さて筆者が翻訳しているもののリストは、自身のブログで公開しています。
    ここ最近、これまで翻訳してきたプラグインが結構あるので、 WordCamp の際にまずはそれらすべてを見直してみることにしています。今回は BackWPUP 以外はすべてチェックして未翻訳を翻訳、さらに「Website LLMs.txt」のみ今回新規で翻訳したのでした。 BackWUP プラグインは、5.0から大きく作り直したために、未翻訳が 321 もあり、コントリビューターデイの時間では 90% の到達が無理な状況です。

    Website LLMs.txt



    生成AIなど大規模言語モデルがサイトのコンテンツを理解するのに役立つ、構造化された AI 対応インデックスファイル「llms.txt」を自動生成するプラグインです。記事を公開するごとに生成すると、とてもサイトが重くなってしまうので、下記のように即時反映ではなく、週に1度などスケジュール設定にしておくことをオススメします。すでにほとんどの翻訳はされているので、日本語で表示されるのはいいですね!

    さてこのプラグインはすでに 90% 以上の翻訳をされており、90%以上の場合にはプラグインの翻訳として適用されます。


    そして、WordSlack (Slack) の #requests で承認依頼。すると、しばやくして承認したという連絡が!nukaga さんは、WordCamp Kansai 2025 の Polyglots & Documentation のテーブルにおられ、まさにこうしたリクエストに対応してくださっている一人なのでした!



    承認されたので、下記のよう Stable (latest release) 、つまりはプラグイン本体のほうの翻訳はめでたく100% になりました!

    そして下記のように翻訳のコントリビューターとして名前が掲載されました!


    Login for Google Apps(Google Apps Login)



    こちらのプラグインは、Google認証システムを使って WordPress にログインするためのプラグイン。とてもお世話になっているので、翻訳をしています!少しバタバタしていて、しばらくぶりにみると翻訳が溜まっていました。
    こちらのプラグイン。公式リポジトリでは、Login for Google Apps の名前に変更されていて、WordPress にインストールしたプラグインのほうは Google Apps Login ですね。



    なんとか翻訳完了。こちらは承認権限をもらっているので、特に承認申請は不要でした。


    WP SMTP Mailer – SMTP7



    WordPress からのメール通知について、正しいメールサーバーから送信できるようにするプラグイン。こちらもよく使っています。最近では SPFなどを設定されているケースもあり、WordPress をインストールしているサーバーと、WordPress システム通知などの差出人として使うメールアドレスを送受信するサーバーが別の場合、なりすましを疑われてしまいます。そのため、WordPress から送信されるメールについて、指定したメールサーバーから送信できるようにします。

    https://translate.wordpress.org/locale/ja/default/wp-plugins/wp-mail-smtp-mailer/

    本体2つ、readme 3つと少なかったので翻訳。こちらも承認権限をもっているため、そのまま反映されました。


    BackWPup – WordPress Backup & Restore Plugin



    バックアッププラグインの1つ。筆者もかなり長い間利用してきましたが、5.0 になってから管理手法変更などによって使うのが困難になってしまったので、それ以降は使っておりません。5.0からインターフェースやコードがかなり変更されたことで、未翻訳が321。



    あまり時間がなかったので、 30ぐらいしか翻訳できませんでした。またゆっくりと翻訳して行こうと思います。



    成果発表


    成果発表は、 WordSlack (Slack) の #docs チャンネルにて行いました!
    翻訳チームは、すべての人が翻訳バッチを手に入れたということでした。
    プラグインチームでは、作成の仕方が全くわからない人が、ChatGPT と Telex という AI をつかって開発できたなど、AIの活躍の場がかなり高くになっているように思いました。




    スピーカーディナーに参加して





    WordCamp では前夜祭的な懇親会として、スピーカーディナー(スピーカー、実行委員等)が催されることが定番?となっています。思い起こせば、このスピーカーディナーに初めて参加したのは、WordCamp Tokyo 2012 のときでした。そう、WordCamp に初めて参加したのもこのときでしたね。

    皆、和気あいあいと交流していました。


    2025年11月1日 @kimipooh


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